男のプライド。

2007年6月16日 日常
「お父さん・・・仕事やめるから。
 これから無職っていうかたちになっちゃうけど、なんとか仕事さがすからさぁ。akinaは全然関係ないから。心配しなくってもいいから、ね。」

父親が帰ってくるや否や、パソコンに向かう僕に向かって告げた言葉。
僕はただただ、「うん、うん。」とうなずくことしかできなかった。
 

前にも告げたように、父親の社内環境は最悪である。高い志一つなく、社会を知ったつもりでいる僕と同い年ぐらいの人間が社長の座に着くようなレストラン。
この状況に耐えかねた父親は会長に話を持ち込み、この職場環境が改善されないのであれば会社を辞めさせてもらう、と言って会社を出てきたらしい。
そして、今月20日をもって仕事をやめる。

どんなひどい環境でも、はいはい頭を下げて耐えていれば、今まででは考えられないような年収が手に入る予定だった。でも、男のプライドがそれを許さなかった。

これは、父親と母親がよく話し合って下した決断。それに反対するつもりはもうとうない。そんな職場、やめちまえっ!って思ってたぐらいだからむしろ賛成?よくわからない。

でも、でもね。「関係ないよ。」って言ってくれても、やっぱり恐いよ。収入がない間、どうやって一家七人を養っていくんだよ。50を超えた人間を誰が雇ってくれるって言うんだよ。
本当に大丈夫なのかよ・・・
 
 
多くの役員・上司に実力以上の期待を寄せられ、努力するも期待に応えられず、もどかしい毎日。
なに一つ、自分はこれだと自慢できるものが無く。
家に帰れば、この状況。
 
 
 
抱きしめたい。
どうかこの不安を消し去って。

でも、それも叶わない。
 
 
この辛さの代償、彼女に分け与えられていないのであれば、
僕はアナタを恨みます。
 

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