君との距離

2004年12月1日 恋愛
なんと今日は1日2日記!それだけ今日は書きたいことが山積みなのだ。1つは下の日記に書いたこと。そしてもう一つは・・・

 
 いつもどきどきする、今日も近くに座ってくれないだろうかと。

 今日は水曜日。そう、あの子と同じ講義を受ける日だ。座る席は大学の講義部屋ゆえに自由である。だからいつもあの子が近くに座ってくるとは限らない。僕はいつも一緒に講義を受けている友達とだべりながら彼女が近くに座ってくれるのをじっと待つ。

 どさっ。

 隣の席に何かが置かれる。ふとそっちに目をやる。そこには見慣れたリュック。そのまま視線を上へ。すると・・・

 「うっす。」

 女の子にしてはちょっと低めだけどドキッとさせるあの声であいさつされた。僕はとっさに、

 「お、おう。」

 と、あいさつを返す。明らかに僕は動揺していた。だって今日は彼女が僕の横に座ってきたのだから。

 近くに座ってくれたのは嬉しいけどこんなことは予想すらしてなかった。まぁ彼女からしてみれば「いつも一緒に受けてる友達が2人とも大学休んでて、君の横が空いていたからね。ちょっとじゃまするよ〜。」みたいなんだけど、それでも僕は嬉しかった。

 この時の講義は、もう講義どころじゃなかた。隣にいると思っただけで(表現が女の子っぽいけど)どきどきしてしまう。

 教科書を見るふりをして、彼女の方に目をやる。彼女の黒板を見つめる目、前髪をかきあげる指、指をもじもじする彼女の癖・・・何をみても新鮮で、なんか嬉しい気持ちになる。でも、こんなに近くにいるのに心は近くにない、そんなもどかしさもかんじてしまった。

 そして講義が終了し、みなが家路につく。「きょうこそはっ!」と心で心で叫び、自分を奮い立たせ、『一握りの勇気』を振り絞り、先に教室を出てしまった彼女に追いつき、
 
 「ちょっと待って!」

 ゆっくりこぐ彼女の自転車の横に追いつく。彼女は少し驚いたみたいだが、僕の自転車のペースに合わせてくれる。

 そして話をした。ほんとにつたない会話。一緒に帰れる距離も短い(150mくらい?)ので、話せる時間も短い。

 でも、今日の僕には『後悔』という文字はなかった。充実感でいっぱいだった。いつもだったら、ただただ冷たくうっとうしいだけの北風も、今日は少しほてった僕の心をやさしくつつんでくれた。

 君と僕との『距離』、いったいどのくらいあるのだろう・・・

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索