ユメカマボロシカ

2004年10月30日 日常
 そこはとあるメルヘンチックな動物園、今日も一人の少女と二人の少年が『ドッグレース』(設定されたコースを一匹の犬が走りタイムを競う競技)を見に来ていた。
  
 しかし少女は、そのレースの裏側を目撃してしまう。その裏側とは、もう走れなくなり役立たずの犬をクマの餌にしてしまう、というものだった。

 こんなこと絶対に許せないと感じた三人は、動物園を運営している会社に乗り込むことを決意する。

 だがやはり、子供三人が会社の中枢部に乗り込むことはそう容易いことではなかった。少年二人がなんとか彼女だけでもと協力しあい身を挺して少女を会社の中枢部に導いた。

 会社中枢部のドアを開ける少女。そこには若くして威厳と憎悪のオーラをかもし出している若社長と、細いメガネをかけてすらっと背の高い秘書らしき女性がいた。

 少女は必死で二人に「こんなやり方おかしい!」と抗議をする。しかし、たかがいち少女の意見だと笑ってのけた。それどころか「君の父親の方が人間として道を外していないかね?」と逆に攻められてしまう。(彼女の父親は元ここの会社員で、とある事件により『お前は人殺しだ』と社員みんなから圧力をかけられていた、という裏設定がある。彼女の父親、母親ともにもうこの世にはいない)
 
 少女は泣きながら「お父さんは人殺しなんかじゃない!証拠はあるんですか!」と叫ぶように言い放つ。彼女は最後の手段にでようとした。

 「私は、ぎ・・・・」

 少女はそこまで言いかけて言うのをやめた。自分が技術士であると脅せはきっと考え直してくれるに違いないと思っていたが(技術士であれば内部告発できるため)、まだ技術士どころかその一次試験すら通過していなかった。くやしかったのか少女は唇を噛みしめた。もう彼女に打つ手はなく、いったん引かざるおえなかった。しかし、少女は去り際にこう言い放った。

 「私は、今は技術士じゃないけど・・・五年後必ず技術士になってここに戻ってきます!絶対にっ!!絶対にっ!!!」

 若い社長は子供の戯言だと笑っていたが、秘書らしき女性の額にはうっすらと冷や汗が流れていた。
 
  

 少女は海に来ていた。強気だったさっきとは一転して、かなり弱気になっていた。

 「お父さん・・・お母さん・・・」

 少女は岩陰に一人うずくまり、泣いていた。そこへさっきの二人の少年が戻ってきた。そして優しい言葉をかけてあげた。そして少女は、 

 「二人とも・・・ありがとう。」

そう言って立ち上がった。海に反射する光がまぶしくて少し目を細めた。その目にはもう涙はなかった。

 
 という夢を今日見ました。あまりにも鮮明でストーリーせいもしっかりしてるので、日記に取っておこうと思いました。といっても夢なのでなんか変な話だったけど(犬が食べられたり、技術師がでてきたり・・・)、僕自身も感動したらしく、起きたとき目が涙で一杯になっていたのでびっくりしました。まだまだピュアな心を持っていたのだなと実感したakinaなのであった。

 (ちなみにC.Vは
    少女:水橋かおりさん
    少年A:アニメ『赤ずきんチャチャ』シーネ役の声
  だったのは覚えているんですけど、あとは忘れました・・・)

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